まえがきのまえがき~だいぶまえの沖縄④~

~だいぶまえの沖縄④沖縄模様~

はたしてサーターアンダギーとナーベラーを、手にいれた一行。
今度はアロマの虫除けスプレーを探しに、右往左往。
街中をうろつていると、やはりどこか別のアジアの中を歩いている感じがする。
その異国情緒は、言葉でははっきりと書けないような、色々な感情が自分の中でうずを巻いている。他人事ではなない事ゆえのうずまきだ。
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ようやく見つけたアロマの店で、サービスのお茶を飲みようやく那覇を出発。
58号線を北上するが、途中で4月に妻が泊まったゴーヤ荘という民宿に寄ることにした。
前回泊まった時の子に会いたいらしい。
(この時かなりイライラしていたのは覚えているが、それが何だったかもう思い出せない。)
ゴーヤ荘は、那覇の少し上にある米軍基地の近くにあり、道中にあるA&Wで一服する事に。
ここのセットメニューは、イチオシのドリンクがコーラではなく、ルートビアという、ビールではない炭酸飲料らしい。
妻の話によると、大変な味らしく、しきりに勧めてくるが、せっかくの休息にそんなものを飲む気もない。
コーヒーを頼んで席を探すが、席が外人サイズで大きい。
まさに米軍の為のファーストフードだ。
いつかセットもどれだけの量なのか、頼んでみたいものだ。
こんなところでも異国情緒を感じていると、突然轟音が頭上あたりから聞こえてきた。
地震ではないようだ。
少し間をおいて音の正体に気付く。
米軍の戦闘機だ。
予想以上の音の大きさに、騒音という言葉がリアルに体に染み込んだ。
そのあと、外国人の多い地域を通ったが何となく近寄りがたい雰囲気が漂っている。在日米軍としてやってくるアメリカ人はどういう人達なのだろう。

ゴーヤ荘へは突然の訪問だったので、お目当ての子はいなかったが、他にいた二人と少し話をした。
表情がよく動く方の子は、エイサーが好きでこっちに来ているのだという。真夏の生のエイサーも気になるところだ。

ゴーヤ荘を出て一路、恩納村に向かうが、途中でやちむんの里により、更に昼御飯に中村そばに入ってみた。
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窓から青い海を眺めながら沖縄そばをすするが、既に少し過食気味。
でも、汁は美味しい。
お腹も膨れたところで、ようやく今日の宿泊先にたどり着いた。

ライフイズジャーニーという今日の宿泊宿は、海のそばのゲストハウスという事で選んだ宿だった。
確かに海まで歩いて1分で着く距離だ。
ただ今日は曇っていて、波も荒いせいか泳いでいる人はいない。
チェックインをする前に長い説明があり、オーナーは意外と神経質なのかと思ったが、それだけ無神経な客も多いのかもしれない。
何はともあれ、念願の沖縄の海に飛び込んだ。
結構、水が冷たい。
近くに迫っていた台風は、東京の方へそれていったが、風や波は影響を受けている。
しかもやや曇りぎみ。
想像していた感覚とは違うが、まあ良しとしよう。
それでも、そんな自分はたいそう楽しそうに見えるらしい。
きっとそうなんだろう。

ひと泳ぎして、シャワーを浴びると、夕飯は、予定していた大木海産物レストランへ。
これまた、念願の刺身とビールで乾杯。
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刺身もビールもさっぱりしているが、これはこれで良いものだ。
わっはっは。
もっとこい。
鯛のバター焼きもにんにくプンプンだが、構うことはない。
ようやく一つ何かが昇華していった気がする。
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部屋に戻るとまだ時間があるので、キッチンにある泡盛をいただくことに。
何となくスタッフのお姉ちゃんと話していると、宿の知り合いらしい、ウチナンチュのお兄ちゃんが入ってきた。
トヨタ期間工だったらしく、名鉄は乗り方がわからないと言っている。
たぶん名古屋駅の事だと思う。
スタッフのお姉ちゃんも、愛知だか三重の出身で、チェックインの時にいたゲスト大府から来ていた言っていた。
沖縄は東海人の避難場所か?
たまちゃんという、そのウチナンチュのお兄ちゃんは長男らしく、沖縄における長男の苦労やユタの話など、地元民ならではの話を軽いのりで話してくれた。
もっと聞いてみたかったけど、消灯時間が厳しくここでお開き。
でもゲストハウスの楽しさが少しわかってきた。