浄夜1
思ったより早く手続きが済んで、2人でフレッシュネスバーガーを食べてから、保安ゲートを通過。
生の浄夜を聴くべく、1年ぶりの沖縄へ出発。
出発に聴く曲は、浄夜、ではなく何故か光永亮太のALWAYS。
だが、意外にこれが気持ちにフィット。
歌詞が染み込んで、溢れそうになった。
こんな感情的な離陸もあまりない、と思っていたら、緊張の離陸が始まった。
傾く機体、不安という心の操縦桿を握り締めると、自然と頭の中で紅の豚の飛ぶシーンの曲が流れた。
高揚するストリングスが、気持ちを徐々に前向きにしてゆく。
窓の外を見ると、もう知多半島が丸ごと見える高さにきている。
向こうには渥美半島。
海には大きく光が映えている。
なんて美しい世界。
数年ぶりに、この世界の美しさを思い出した。
海が全てのものを映し出している。
空の青
雲の影
陽の光
たゆたう鳥
私の心
なんだろう、この世界の関係がとても愛おしくて、涙が出てきた。
だんだんと、どれが海でどれが空かわからなくなってきて、少しだけ1つに戻っていくような気がした。