いつかの那覇ぶら9
〜いつかの那覇ぶら9〜
仕事メールを済まして、今日は首里に向かう。
ツアーのセットでつけた1日フリー切符を使う時がきた。
首里そばに到着。
営業時間は11:30からなくなり次第終了、ということで12時前にとやってきたが、既に店の外まで並んでいる。
お昼過ぎるまでに無くなるんじゃないか、という恐れさえ湧いきたが、意外に回転が早く、無事注文まで辿り着いた。
ジューシーや煮付けもお勧めらしいが、今回はそばだけ注文。
麺は平たくやや硬めで、好みが分かれるところだが、汁の落ち着いた味わいが体に染みる感じだった。
そばの後はデザート。
せっかくここまで来たのだから、三大まんじゅう(?)の一つ宜保まんじゅうに行ってみる事にした。
お店に入ってみると、店員さんが忙しそうにしながら対応。
どうやら、電話注文でまとめて買いに来るお客さんが多いみたいだが、1人なので一個だけ買って、店先のベンチで食べることにした。
袋から出してみると、月桃のいい香りがただよった。
噂通り赤く「の」の字が書かれていて、想像していたよりも大きい。
でも、出来立てほかほかで、どんどん食べてしまう。
食べてる間にも、予約したお客さんがちょくちょくやって来る。
袋一杯の饅頭を持っていく光景を見ると、その土地ならでは習慣が垣間見えて面白い。
何かお祝い事でもあるんだろうか。
それとも運動会か何かか。
饅頭を頬張りながら、夢想していると饅頭の香りも相まって、とても穏やかな時間が生まれた。
時折そよぐ涼しい風が、歩いて汗ばんだ体を通り過ぎて心地よい。
ぼーっと眺める、向かいの家の軒先には、パパイヤの実が静かに揺れていた。