まえがきのまえがき~だいぶまえの沖縄⑤~

~だいぶまえの沖縄⑤沖縄北上~

三日目の朝は朝食がないので、海沿いにあるドライブインまで行ってみることにした。
ここ店もハンバーガーが大きく、ジュークボックスなんか置いてあったりして、アメリカのにおいがする場所だった。
久々にジュークボックスをかけてみる。
ビリー・ジョエルの「素顔のままで」が人気のない広い店内に響き渡り、意外と心地よい。
もう一曲選べるので、妻がビーチ・ボーイズを選曲。
アップテンポな曲が、古きアメリカ感をいっそう引き立てた。

宿に向かうついでに真栄田岬に立ち寄ると、スキューバダイビングの客が駐車場に何人か見られた。
岬は断崖絶壁で、削られて低くなった先には、何人も釣り人がいたが、果たしてこんなところに潜る場所があるんだろうか。
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宿のチェックアウトを済まして、今日もやちむんの里へ。
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小雨が降っていたが、じきに晴れてきて、お昼時に華織そばへ行ってみる。
味つきホルモンののったそばを頼んだが、わりと美味しい。
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お腹も膨れたところで、一路北へ進路をとった。
途中休憩で道の駅許田によると、結構な客でごった返している。
お土産エリア以外にも、果物やパン、刺身に揚げ物、宝くじ売り場まである。
丁度いいので、ここで買ったお土産と、たまってきたお土産をまとめて宿は名古屋へ送る事にした。
運転のお供に、パック詰めで売られているカットフルーツを買って食べると、これがまたうまい。
特にドラゴンフルーツは、いくらでも入ってゆく。
南国の楽しみがここにまた一つ生まれた。

名護市の街を通り抜けると、名護パイナップル園に到着。
ここでも、お土産タイム。
両親に泡盛、親戚にもずくそば、会社に紅いもタルト、妻の方は付き合いが多いから更に買い込む。
パイナップル売場の試食を食べていると、素早くおばさんが寄ってきて、売り込んでくる為、実はあまり食べられない。
陳列された琉球ガラスが、夕方にさしかかった日に照らされて、少し心に落ち着きを取り戻した。

宿のチェックインを19時にしたので、このまま宿に向かうのも、もったいない気がして、一足伸ばして古宇利島に行ってみることにした。
サトウキビ畑の景色の中をさまよいながら 古宇利大橋に近づくと、両脇に海らしき広がりが見えてきた。
両手に青、、
のつもりだったが、夕方近くでそれほど青くない。
それでも気分はわりと爽やかだ。
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橋の上は、当然かもしれないが車は停車できない。
してる車がいたが、渋滞の原因になるだけだ。
橋を渡りきると、そのまま島の西側の高い方へと車を走らせる。
海辺が遠くなり、前方の脇に馬を発見。
すぐそばに大きな船をテーブルにしたカフェがあり、そこの馬のようだ。
車を降りて馬を見ていると、 あとからやってくる車も見ていく。
そりゃ気になるよなぁ。

馬を後にしてもう少し上にあるウニ丼の店に入ってみた。
丁度日の入りの時間で、店員さんが海の見える席へ案内してくれたが、夕焼けの直射日光が結構暑い。
でも、せっかく案内してもらったので、そのまま食べることにした。
肝心のウニ丼は、確かにあっさりして食べやすいが、お腹が空いていないのと、さっぱりしすぎていて、ご飯や醤油の味を感じてしまいよく味わえなかった。
またいつか来ることにしよう。
妻も同じような感想だ。
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せっかくなので、再びさっきの馬のいるカフェに戻り、そこでお茶をしばくことにした。
膨満感はわかっている。
お腹の中で何かが居座っていて、においが吹き溜まっている感じだ。
きっと臭い。
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蚊取り線香に包まれながら、船のテーブルでぼ~っとしていると次第に眠くなってきた。
どこにいるのかとかあまり気にならなくなっている。
隣では妻が黒糖ミルクにはまっている。
いい感じの夕暮れ。