だいぶまえの大晦日③

~だいぶまえの大晦日③~

神社から父が帰ってくるのを待って挙母神社へ行くことにしたが、次第に体と意識はは下へ下へと向かう。
もう少しで、というところで父が帰ってきて、重くなりかけた体をエイヤと起こして、初詣に今夜のうちに向かった。
挙母神社は3時頃だったせいか、境内まで人が並ぶというほどでもなく、すんなりとお参りができた。
巫女さんが振る舞ってくれた甘酒に暖められながら、境内を見渡すと若者が多い。
そしてゴミが多い。
なんだか少し寂れた感じがしてしまうのは、どれのせいなんだろうか。
去年はしっかりお願いをした記憶があるが、今年は結局同じような内容をさらさらとお願いする。
一年経ってさばけたのか、腰が座ったのか。
新年を迎えて現状を振り返ると、一年という月日は状況としてはあまり変わっていない事も多いと実感した。
おじの事はもっと深くなった気もするし、父の方の件もあまり進展していない。
仕事の客先との関係も、あまりうまくできていない。
それでも少し変わったと思うことは、自分自身がそういうことに対して、焦りが減った事だろうか。
それが良い事なのか悪い事なのか解らないので、よかったとは言えないが、状況は不変じゃないという事を、感じる事が多かった事からくる、わすがなゆとりなようなものかもしれない。
むしろ慣れてしまう事の方が恐ろしい。
過剰に危機感を感じなくなったからこその、きちんとした緊張感を模索するのが今年のテーマ??
なんだかまどろっこしくなってきた。
あけましておめでとう。