まえがきのまえがき~だいぶまえのツケ2~

~だいぶまえのツケ2~

通い先で、また新たに自社での作業が進んでいて、過去のツケがのしかかる。
モヤモヤしながら会社の駐車場に戻ると、車庫入れの際に、大家さんと目が合う。
こちらが急にバックしたせいか、怪訝そうな顔をしている。
その顔が通い先の顔と同じに見えてハッとなった。
後から落ち着いて考えてみると、自分はどうすべきだったのだろう。
話してないから、表面の表情しか自分も知らない。
もう満3年になってしまう。



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やらないといけない事をわかる事とそれやる事の間には、近くて遠い壁があって、
なかなかそれが越えられなかった。
幸か不幸かその状態をせっつかれる事もあまりなく、ただ見えない財産が日々目減りしていくような重苦しさを喉から胸の辺りに感じながら過ごす毎日。
それに代わる仕事ができてきたけれど、今でもその重苦しさはあまり薄まらない。

でも、もういいよと、言ってあげたい。

そして、仕方なかったと、ゆっくりと終わる未来ではなく、今の必要なつながりとして続いて行く関係を残して、誰かに渡したい。

それが今の精一杯。