まえがきのまえがき~だいぶまえの雲間~

~だいぶまえの雲間~

降り止んだと思ったら、また降りだす。
今日は、実りの少ない日になりそうだ。
ipodから流れるソプラニスタの歌声が、
淀んでいた心と体に流れ込む。
心の雲が晴れてゆき、雲間から空が見えた。
目の前の空が晴れたわけでも、自分の立場が変わった訳でもない。
心だけが、雲を押し退け、空の青が差し込んでいる。
なにも変わっていない。
ただ青空が映っているだけだ。
今日は、それでいい。