だいぶまえのみえならきょうと2

~だいぶまえのみえならきょうと2~

奈良のホテルを出て、車を北へと走らせつつ、朝ご飯をどうするか考えるが、通り沿いに気の引くようなカフェは現れない。
路上の脇に時々設置してある気温表示が、35度を越え始めていたが、空は晴れ、川沿いは風もあって爽やかだ。
奈良も悪くない。
しかし、途中で曲がる予定の道を通りすぎ、渋滞に巻き込まれだすと、さすがに暑さを感じ始めた。
この通りは道が狭く、前方にバスがいるせいか、なかなか前に進まない。

30分程かかってようやく渋滞を抜けると、いよいよ京都へやってきた。
市街地の観光処は混みそうなので、そのまま貴船の方へ向かうことにして、とりあえずご飯を食べるために、丸太町で一端車を降りてみた。
大通りから一歩入った通りに、京料理屋がちらほらあるが、どれも5000円以上からスタートでたじろぐ。
妻が目星をつけた居酒屋風のお店も、行ってみると行列ができていて、結局近くのビルの喫茶店で、平凡なカレーを食べた。
店内のクーラーが効きすぎて、結果的にクールダウンし、だめ押しに途中でシューアイスを買って先を急ぐ。
看板にしたがって、より山の奥の方へと走っていくが、今一つそれらしい雰囲気が出てこないと思っていると、突然山道を歩く人や駐車場の呼び込みが現れた。
よくわからないが、なるべく神社に近い方がいいだろうと思い車を進めると、だんだんと道が狭くなり、車は詰まりだし、歩行者が車の脇をかいくぐって、路上は停滞しだした。
しかし、もう引き返すこともできない。
川床料理のお客を優先にする、お店の対応に腹立てながらも、ついに一番奥の駐車場までやって来た。
軽ならば一台停められる場所があり、誘導のお兄さんが後から停めようとする車を制し、説明して開けてくれた。
ありがとう。
運良く停められたことに感謝して、奥の院やカフェ、貴船神社、足ポチャと涼しさを満喫していく。
川床料理は最低でも5~6千円、流しそうめんは1200円だけど、その分待ち時間も長い。

帰り際に、市内の大和の湯に寄った。
地元の大和の湯が閉店したので、遠回しに入れた感じだ。
久々にサウナを3往復して、水風呂に入り外で寝ていると、溜まっていた熱やら毒素やらから解放されたような気分になり、うっかり寝てしまった。
思い付きで京都まで来てしまったが、結果的にリフレッシュが待っていた。
夕飯は途中の草津SAで、琵琶湖の夜景を見ながら玉子丼。
近くても訪れない近畿の面白さを実感した2日間だった。