わりとまえの海と境界線

〜わりとまえの海と境界線〜

 

ゆうべの話のあとの疲労感から、少し虚ろな感じを抱えながら、さわやかへ行きたくなって浜松へ向かう。

なんとなく海の方へ行きたくて、江之島というところを抜けた先に、砂丘を発見。

柔らかい砂に素足をつけると、いろんなものが混じりあって行き交った。

自然に触れる事の必要を、後からゆっくりと体を通して教えてくれる。

人として何か一枚隔てて生活をしていると、それが薄れてしまう。

自然とのつながりを、純粋に感じられる瞬間は幸せだ。

抱えているものは、すべて人間として生きている中での出来事ばかりだ。

人間として生きていると、その事が世界を支配している気分になってしまう。

だから、本当は何も変わっていないと気付くために、海に来たのかもしれない。