だいぶまえの夢

～だいぶまえの夢～

公演間近なのに、仕事が忙しい。
なんとか前日の今日に一区切りつけ、部室に行き台本を手にしたところで、自分が明日の公演のセリフを覚えていないことに気がついた。
どうしてもっと早く気が付かなかった。
１日で覚えられる訳がない。
嫌な焦りだけが駆け巡り、車で開演先と思われる方角へ向かう。
海が綺麗だ。
ここは沖縄だろうか。
セリフの方はとにかく少しでも覚えるしかない。
公演中の、ぎこちないやりとりが目に浮かぶ。
どうしよう。
道中が遠いのか、なかなか目的地に着かない。
そして、目が覚めた。
またセリフを忘れる夢を見てしまった。
あのセリフが入っていない時の嫌な感覚は、なんて気持ち悪いのだろう。
どうしてあんな夢をまた見た？

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夢占いで調べると、セリフを忘れる夢は、何かから逃げたい心理をあらわしているらしい。
そして、今は逃げずに向き合え、という潜在意識からのメッセージでもあるとか。
結局、その何かに向き合えたのか、今とはなってはわからない。
振り返ると受け身の日々だったので、漠然とした降りかかる感覚そのものに対してだったのかもしれない。

最近はこの手の夢は見ていない気がする。
少しは受け身でなくなってきたということか？