わりとまえの劇王

~わりとまえの劇王~

今年の劇王は、歴代の劇王と、各地方で始まった劇王スタイルのイベントのチャンピオンが結集し、王の中の王「劇帝」を決めるという、チャンピオン大会となった。
去年のアンケートに、自分もそういった企画を書いたが、きっと同じような意見が内外から色々出たのだと思う。
今回は参加者も多いので、AからDまでのブロックを順番に戦い、決勝で4人が争う。
3日間で、20本くらいの短編戯曲を見るというのは、見応えがあり、そして集中力を使う。
10年という歴史を感じる3日間だ。
その一方で、この枠のスタイルでの戯曲に、そろそろ新たなブレイクスルーを期待してしまう部分もある。
鹿目さん、平塚さん、柴さんといった、劇王というステージで存在感を放った才能から、更なる才能の潮流を期待しているからこその感情だとは思う。
そもそも、数分の枠の中に盛り込める量がどれほどのものなんだという部分はある。
それでも、まだ伸びしろがあるんじゃないかと感じる部分もある。