だいふまえの夜道

~だいぶまえの夜道~

現場のデータ作業が終わらない。
結局、夜12時を過ぎてしまい、家に帰るにもガソリンが心許ないから、近くの漫画喫茶に行くことにした。
川沿いの一方通行の二車線を、眠気覚ましに歌を口ずさみながら、右側にあるお店に入ろうと、左の車線から一気に右へと入ろうとして、後ろからくる車とぶつかりそうになった。
左の車線を走っていて、右側の車線を漠然と対向車線と勘違いして、前に車がいないので曲がってしまった。
当然、右車線にいた後ろの車は驚いただろう。申し訳ない。
そして、危なかった。
眠くて、麻痺して、この事態の深刻さをあまりすぐ実感出来なかったが、結構ギリギリの出来事だった。
誰かに守られたような気分だ。
誰だろうか。
ありがとう。