わりとまえのイラつく世界

〜わりとまえのイラつく世界〜

 

世界がイラついている。

遠くではしゃぐ若い子達の声が、気持ちを逆撫でた。

些細で面倒な質問を中の人に押し付け、電話じゃなきゃダメなのかと聞かれイラつく様子を目にして、今日の沸騰が始まった。

今日言おう、今日言おう、もう限界だ。

そう思いながら、関心を持つ姿を見せることで、それは少し抑えられた。

が、実際には帰り際には、さも自分が確認したような口振り。

確認だけのために、往復3時間間かけて行く。

イライラに反応するのではなく、その先に注視する。

一つづつほどいていくしかない。

イラつく世界には、イライラしかない。

日に日に呼吸が浅くなり、苦しくなる。

そう思っているうちに、次のイライラがやって来た。