わりとまえのかたづける

わりとまえのかたづける

 

目を覚ますと、 年が明けていた。

新しい手帳の始まりだ。

今度のテーマは、「かたづける年」に決まった。

今まで溜めていた事や物、気持ち、関係性、習慣などを片付けて、次の型をつける。

そんな意味を込めた。

奥志摩の海から始まった2015年は、相変わらずお腹いっぱいだが、惰性のような感覚からは少し抜け出す方向へ向いている気がする。

鳥羽駅でお土産を買っている時や、牡蠣蕎麦を食べている時、帰りの道中で大雪に遭遇した時も、渦巻く感情を感じていると、なかなか前向きな言葉や感情があった導き出されるのは難しい。

そして抵抗がある。

ただかたづけると決めたことで、それは辛うじて、自分の足場をとらえ立っていられる気もしてくる。

おそらく始まりとはそんなものだ。

気持ちが転がるのには、もあれば充分なのかもしれない。