わりとまえのポンプのふた

~わりとまえのポンプのふた~

灯油のポンプのふたが欠けて、蓋がしまらない。
よく見ると破片が、電池の底を塞いでいて、それを取り出したら動くようになった。
何気ない出来事だが、人の心のようでもあると感じた。
壊れたという事に落ち着いて、あれは壊れたと評するのは簡単だ。
人は容易く批評家になる。
でも、もう少しだけよく見たら、何か破片が見える、事もあるかも。