2021-05-08 いつかのリズム ~いつかのリズム~ 雲の上を移動していくジェット機の低い音が、空と海の間を震わせている。 後ろからは、鉄道の通り過ぎる音。 立ち込めたようなリズムのなかで、波の音だけがただ満ち引きを繰り返している。 人の作り出したものは、どうも生真面目だ。そしてそれが人間らしくもある。 うっすら左から日が差し込み、学校のチャイムが後ろからお昼を告げた。 もうそろそろ戻ろうか。