いつかのリズム

~いつかのリズム~

雲の上を移動していくジェット機の低い音が、空と海の間を震わせている。
後ろからは、鉄道の通り過ぎる音。
立ち込めたようなリズムのなかで、波の音だけがただ満ち引きを繰り返している。
人の作り出したものは、どうも生真面目だ。そしてそれが人間らしくもある。
うっすら左から日が差し込み、学校のチャイムが後ろからお昼を告げた。
もうそろそろ戻ろうか。
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