わりとまえの二年間

~わりとまえの二年間~

新年の挨拶回り。
会社への帰り道で、上司がおもむろに、
「今日彼の命日だな」
と言った。
言われてみてはっと思い出す。
そうだ、確かにこの道の辺りで、彼の営業所から電話があり、その日の夜に息をひきとった。
それからあっという間に、二年が経った。
直接の仕事で、彼の不在を感じることはなくなったが、将来的な取り組みの部分ではやはり、停滞感を覚えることがある。