まえがきのまえがき~だいぶ前の足踏み~

~だいぶ前の足踏み~

松本清張は42才で作家デビューをし、以後40年あまりで、100作品近い作品を残した。
ミステリーだけでなく複数ジャンルにわたって作品を残し、同時に複数の作品を手掛けていたそうだ。
複数の作品を手掛けていると、混乱しそうだが、彼の場合は逆に、別の作品を書くことで、もう一つの方の執筆のストレスを解消していたらしい。
元々は広告デザイン会社に勤務で、本を読むのは好きだった。しかし小説自体は書いたことがなかったのだが、デビュー2作品で芥川賞を受賞したという。
ペンをとる前の42年間がいかに濃密なものであったかがうかがえる。
作家というものは年数ではなく、いかにどういう人生を重ねてきたかが大事なのだと思わせるエピソードだと思った。

自分にはどれだけのものが埋まっているのだろうか。
どれだけのものが感じられているだろうか。
漠然と完成させたいと思うだけで先に進めることに不安を覚えている。
この続きはまた今度。